ここちよい私を探して ~乳がんになんか負けない

2014年7月、乳がんと診断されました。 全摘手術して、抗がん剤、放射線を経て、ホルモン療法真っ最中。 そして2016年、ようやく本格的に社会復帰! 楽しいこと、うれしいこと、これからたくさんありますように。

カテゴリ: 仕事

自分の乳がんが発覚したとき、「こんな会社にいたせいで、病気になった」っていう気持ちが少なからずあって、
これ、労災でしょ。って思った。

もちろん会社側も、「申し訳ない」っていうような空気もあった。

私はきっと、
そんな中で苛立ちを匂わせながら、職場を去ったんだと思う。

でも、しばらくして
気持ちが冷静になると、考えがまるで変わってきた。
会社側も大いに被害を被っていたんだ、って。

ぞれは
「いきなり辞めることになって迷惑をかけた」っていうことだけじゃなくて、
「いきなり辞めることになるほどまで、突っ走ってしまっていた」ってこと。

よく、過労死しちゃった社員の遺族が企業を訴えたときに、
企業側が、「死ぬまで頑張れなんて言ってないよ!」って、言い合いになるようなことを、
私は自分の方から思っちゃった、って感じ。

会社側にしてみたら、
「いきなり辞めた」ための損害より、
「突っ走った」ことによる損害の方が大きかったんじゃないか、っていうふうにも思う。

もちろん、
それを黙認していた会社の責任もないとはいえないけど、
やりかたなんて、いくらでもあったはずなのに、
固い頭で、眉間にシワ寄せて、消耗一直線だったんだろうなーって、今さら思う。

「申し訳ない」なんて思わせちゃって、申し訳なかったなー。

仕事を撤退したあと、
かつての同僚の中には、「かずのこさん、ブラックな会社でからだ壊しちゃったよね」って、はっきりという人もいたけど、
今度、もし会うことがあったら、今の私の気持ちを伝えたいなって思う。

おひとよし、って言われちゃうかな。
それでも、いいや。

ではでは。
今日はこれにて。


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昨日のつづき、
っていうか、仕切り直し。

手術前に仕事を撤退したっていう選択に、特に疑問を持つこともなく過ごしていたけど、

退院後、乳がん関連の情報サイトなどを見るうちに
「がんだからって、すぐに仕事を辞めないで!」 なんていう記事が目に入るようになった。

正直、ちょっとギクリとした。
「1年間、完全撤退」じゃなくて、もう少し繋いどくべきだったかな…。
でも、そんな考えも一瞬浮かんだだけで、すぐに消える。

いやいや、
あんな過剰労働、続けられないよ。
職場の長でさえ、
「今の環境にかずのこさんが戻ってきても、また仕事がかずのこさんに集中してしまう。だから、職場の体制が整わない限り、ウチに戻ってくるのは勧めない」とも言っていた。
テイよく、追い払われたのかもしれないけど…。いやいや、そんなことはない。たぶん。

はい。きっと戻ったら
今度は、即、過労死すると、私も思う。
文字通り、即死。

ムチャな生活したせいで、乳がんになんてなっちゃった、って思ってるんだけど、
がんにでもならなけりゃ、まだムチャを続けてストレス抱えて働いていたんじゃないかと思う。

がんのお陰で、あれ以上のバカな生活を続けなくてすんだ。
がんのお陰で、今こうして生きている。
そんな風に今は思う。

手術から1年経って、さて仕事はどうしようかって具体的に考え始めたときは、いろいろ悩んだけど、
結果としては、今の選択でよかったなって思うし、
自分らしい選択だな、とも思う。
もちろん、不安は沢山あるけど。


朝日新聞DIGITALの
アピタルのオリジナルインタビューで、がんと就労のインタビュー記事を読んでいると、それぞれいろんな考え方や状況があって、
問題は簡単じゃない、ってすごく思う。

だけどみんな、辛いなかでも問題をくぐり抜けて、気持ちや状況の落としどころを見つけてる。
すごいなって思う。
そういうのを見ていたら、はたして自分は何を思ってここまで来たのかな、って思って、
仕事のこと、書いてみた。

今日はこれにて。
もちょっと、話しは続くよ。


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闘病前の私は、フリーランスとして会社さんに常駐して働いていたけど
最近の私は、
去年の10月くらいから、以前のお客さんを頼りにSOHOで徐々に仕事をはじめて、そろそろ1年が経つ。

「本格復帰」なんて言ってるけど、じつは、「ゆるゆる復帰」って感じで
体調と相談しながらやっているし、
仕事の依頼があっても、決して無理な受注はしない。

だけど私は、独身の一人暮らし。
毎月の家賃も払うし、生活費も治療費も自分で稼がなきゃならない。

もしかしたら、どんどん仕事した方が気持ちにも張りが出て
元気になるかなーと、思わなくもないけど
以前のように闇雲に頑張る気力なんて、もはや、ない。
それに、そんなことしたら再発まっしぐらっていう気がする。

生活スタイルとか考え方とか周りの環境とか、そういうバックグラウンドは人それぞれ違うから、
働き方ひとつとっても、何を選択するかって正解なんてないし、
ましてや、後になって、自分の過去の選択が最善だったのかどうかなんて、考えても意味がないと思っている。
もちろん、悔やんだって悲しいだけ。

過去の選択は、それまでの過去の結果で、そして今につながっている。
ただそれだけでしかない。

私が闘病を始めるにあたり、私は関わっていた仕事から全て撤退するという選択をした。
その当時、仕事はかなりの長時間労働で、乳がん発覚まえから体調を崩していたこともあって、もうやめとかないとヤバイって思った。

「治療との両立」なんて全く考えなかった。
「1年は休業」って、職場には言ったけど、1年後にどう復帰するかなんて考えてなかった。
もう、とりあえず休ませてって感じ。
疲労と、がんのショックでそれ以外何にも考えられなかったっていうのがホントのところかもしれないけど。

そのかわり、というかなんというか、
撤退するにあたっては、できる限り丁寧に冷静に、迷惑がかからないように対処しようって心がけた。
職場の長には、
当時職場にいた20代と30代の女の子が、私が乳がんと聞いてショックを受けてるから、ちょっとフォローしてやってくれ、と言われたほどだ。
彼女たちはピュアだから、と。

は? なんじゃそりゃって感じだけど…。

そんな私の様子に、もしかしたら職場の長は、私の言うことを狂言と思ったんじゃないかと、後になって思ったことがある。
きっと、術後に病院に見舞いに来ることになってはじめて、確信したんじゃないかと。

ん、
なんか、話がそれてきたな。
当時の記憶が蘇ると、ついつい…。

なんだか分かんなくなりそうなので、続きは明日。m(_ _)m

ではでは。
今日はこれにて。


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去年の10月くらいから、少しずつお仕事も復帰してます。
フリーランスで、プログラマーのお仕事、主にやってます。
お仕事再開してから、そろそろ7,8ヶ月経つのかな。

フリーランスになったのは、5,6年前。
もう、そんな経つのか。実感ないな…。
そのうち1年は、抗がん剤やって、全然働いてないけど。

この病気する前は、
企業さんに出向いていたんだけど、今は、全て自宅でのお仕事。
SOHOってヤツ。

今はもう、1日中マシンに向かって作業していられるし、
忙しいときは夜も遅くまで、っていうか、朝までお仕事しちゃったこともあるんだけど、
(今年になってから、2度あったかな。)
でも、復帰したての頃は、もう全然体力なくて…。

ほんと、

まだまだ、復帰したてのころは、
抗がん剤の副作用のむくみも、体中に残ってたし、
ホルモン剤にも、まだ体が慣れてなくて、つらかったし。

机に座って作業するのも、継続するのは30分が限界で、
30分くらいマシンに向かって、ベッドに倒れこんじゃ、1時間休む。の、繰り返し。

これも、3クール目が終わる頃になると、
もうっダメだーー、今日の仕事はおひらき! ってなってた。
だから、1日の稼働時間は、1時間半。

それでもありがたいことに、
そんな状態でも、スケジュールが合うようなお仕事を少しずついただけて、
本格復帰への道を、歩けているんじゃないかな。地道に。
ありがたい限りです。


そりゃ、

以前より、
収入激減だけど。
今もまだ、体力と相談しながらだから、しょーがない。

でも、
仕事復帰にあたっては、どう復帰するのか、すごく迷った。

独身だし、一人暮らしだし、自分の面倒、キホン、自分で見ないとだし。
今の生活の面倒も、今後の生活も、どうすんだろね、って。

この仕事で、フリーランスのまま、やっていけるのかね…。
体力、あるのかね…。
お仕事、あるのかね…。
SOHOやるのに、資金あるのかね…、って。

声かけてくれそうな会社さんだってあるんだから、会社員やる方がいいんじゃないの?
また仕事で無理したら、すぐ再発しちゃうんじゃないの?

って、チョー弱気。

もんもん。クヨクヨ。
ぐずぐず。いじいじ。

もう、負のスパイラル。
カラダが元気ないと、気持ちも元気なくなるのかな。

けど、
自分が、こんなことになっちゃうなんて、考えもしなかったんだ。
病気する前は、何やったって自分はだいじょぶ! って思ってた。
根拠のない自信、っていうんだね。こういうの。
カラダを壊す、っていう意味、わからなかったんだ。

さんざん、うじうじ、しまくって、
結果、
フリーランスで、突っ走ることに決めました。
大変なのは、百も承知。
でもさ、
こんな病気したからこそ、好きなように生きてみたいじゃん。


今日書いた過去記事はこちら↓↓
入院前の、職場でのお仕事のこと、とか。
  2014.07.12  土曜日だけどお仕事。
  2014.07.13  「厄介なモノ」報告
  2014.07.14  仕事を休む
  2014.07.15  ボス

ではでは。
今日はこれにて。


ナースセンターの前の廊下を歩いていたら、掲示板に貼られた紙に目が留まった。
「お仕事についてのご相談窓口 お気軽にどうぞ」みたいな案内。

こんな体で、どんな仕事があるのかな…。
単純作業のパートとか、時間をひたすら提供するような、そういう仕事を紹介されるんだろうか。

もう、無茶はできない、無茶な生活はしたくないって思うなら、
そういう選択もやむなし、って受け入れるしかないんだろうか。

とうとう、ここまで落ちたか…。
自業自得か。
なにかの、バチが当たったか。

そんな気分にもなる。

仕事のことは、おいおい考えよう。
今はおやすみ。
ロ~~ングバケーションの、はじまり はじまり。


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